活動

◆連続研究会

実施済み

①共産主義・全体主義から解放された都市(木多委員、岡部委員、阿部委員)

②更新と文脈継承(高村委員、岡委員、加藤委員)

③計画と形成(青井委員、中島委員、田中委員、安田委員)

④都市・集落の生態的組織(黒田委員、清野委員、ゲスト・黒野弘靖先生)

⑤近代的計画に「転写」された地域構造の解読と継承

 (篠沢委員、ゲスト・Jan Polivka先生:ドイツ・ドルトムント工科大学)

 

今後の予定

 ・東京の都市形成の再評価(松山委員、田中委員)

 ・都市計画の文脈を読む(中島委員、中野委員、川島委員)

 ・継承のしくみ・担い手(土田委員、鵜飼委員、宇杉委員)

 ・住環境・集落環境における空間組織の解読と復旧・復興計画の評価(*)

 

 *新任委員(稲地委員、平田委員、山口委員、山崎委員と相談しながら再構成する予定)

 

◆東日本大震災からの復旧・復興への提言

 「東日本大震災と都市・集落の地域文脈-その解読と継承に向けた提言-

 

 街の大半が流されてしまった中で、これからもその危険性がある中で継承すべきもの、継

承すべき地域文脈とは何か。空間のしくみ、社会システム、祠や墓地、祭礼、危険な地域で

の暮らし方、これまでの復興計画の思想など、ハードにとどまらずソフトウェアまで幅広く、

「大切にするもの」について歴史と計画の研究者が協同で、復旧・復興の考え方のガイドラ

インについて提言する。

 

◆日本建築学会大会(北海道)パネルディスカッション

 

  当小委員会前身の地域文脈形成・計画史小委員会では、国内外の集落・都市・地域を対象 

 に、そこに生成・持続される社会・空間構造の解読、近代化の再評価、大災害からの復旧・復

 興を考察し、「地域文脈」の概念の体系化を試みてきた。「都市を読む」という方法や既存環

 境との関係性を重視した「コンテクスチュアリズム」の思想は、1970年代の大規模開発へのア

 ンチテーゼとして発想され、現在にいたるまで多様に蓄積されてきたが、思想・方法論は常識

 化・定型化し、現場との緊張関係は失われつつあるようにも思われる。しかし、少なくとも我

 が国においては本格的なストック社会に入り環境の変化が鈍化し、さらには人口減少に伴う都

 市の縮退が現実のものとなっている現在、開発行為に対する「保存や保全のための抑制的な方

 法」としてではなく、地域文脈を変化する環境に対する人間性の発現のための創造的な方法論

 として、現在だけでなく過去と未来の一体的な連鎖構造を更新していくことであるとの考えに

 至った。

  主題解説と討論を通して、コンテクスチャリズムの系譜の概観を試みるとともに、集落・都

 市の形成と近代化、さらには縮退と大災害からの復旧・復興の事例を検討した上で、縮退・再

 建・移転を発展的な変化のプロセスとして実現するための地域文脈の概念とデザイン論を構想

 し、「方法としての地域文脈」の有効性を提示することが目的である。

 

 日時:8月30日(金)13:30~17:00

 司会:土田寛(東京電機大学)

 記録:山口秀文(神戸大学)

  

  1.主旨説明・寄稿論文レビュー 木多道宏(大阪大学,地域文脈デザイン小委員会主査)

  2.主題解説

    

     地域文脈からみた近現代都市計画の再評価       中島直人(慶應義塾大学)

     近代的計画に「転写」された地域環境構造の解読と継承 篠沢健太(工学院大学)

     社会構造/空間構造の照応とその再編をどう見るか

                   :破壊と再生から考える 青井哲人(明治大学)

     限界集落における「創造的縮退」の可能性       平田隆行(和歌山大学)

 

  3.討論:方法としての地域文脈の構想

     木多道宏(コーディネーター),平田隆行,中島直人,篠沢健太,青井哲人

 

出版(H27年度予定)

「地域文脈デザイン 連鎖するまちの過去・現在・未来」 鹿島出版会

 

 「地域文脈」論に連なる知的運動を近代史に求めると、19 世紀後半のモニュメント修復事業、

 歴史的積層の読解方法の獲得、都市への介入方法の批判的検討などの第一波、1950-70 年代の

 C・ロウ、C・アレグザンダーなどの理論と運動による影響や、アーバンデザイン/デザイン・

 サーヴェイなどに代表される第二波を見いだせる。そして、今日の私たちは、グローバルな資本

 主義経済による空間・文化の包摂、災害による反復的な破壊と再生、人口減少による都市・地域

 の縮退などに直面し、これまでにない知的運動の展開が生まれつつある。これらを「地域文脈」

 論の第三波として位置づけ、「地域文脈」論の第一波から第三波に至る考え方や技術の時間・系

 譜について、都市計画、農村計画、建築・都市史、ランドスケープの分野を超えて再整理をする

 とともに、新たな「読解」と「定着」のデザインについて論じる。

 

【章の構成案】

 ◇第一部 地域文脈論の系譜

 1地域文脈論の三つの波

 2建築集合における地域文脈論

 3都市空間における地域文脈論

 4集落空間における地域文脈論

 5自然生態における地域文脈論

 6地域・継承と普遍・革新との往還の先へ

 ◇第二部 読解のデザイン

 1総論

 2カタログ(11事例)

 ◇第三部 定着のデザイン

  1総論

  2カタログ(10事例)

 ◇まとめ